新しい家族を養子縁組で迎えて

新米主夫のおやじによる養子縁組家族子育てブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

訪問保育半日

「マスクはつけたままでお願いします」 乳児院からのお願いはこうでした。 まだまだ世間はコロナ禍でマスコミも煽ってるので仕方ありません。 でも、漸く会えた子供と触れ合うのに、顔半分隠したまま触れ合う事に。 家族になるダイナソーちゃんは僕を親と認…

訪問保育1日目

正直告白します。 以前は産後鬱や育児に悩む母親がいるっていう話が理解出来ませんでした。 そんな親が事件を起こすニュースを他人事のように眺めてました。 だって大事な子供です。 ちょっとヤンチャしたって可愛いで軽く流せると思っていました。 でも今は…

新しい家族のダイナソーちゃんについて

彼は生まれて1年も経たずに保護されました。 原因は実親の育児放棄。 それが漸く会えたダイナソーちゃんの生い立ち。 簡単に彼の経緯を書き記しておきます。 ダイナソーちゃんは栄養もとれてないガリガリの状態で児童相談所に保護され、即乳児院に入りまし…

面会日その2

子供は連れられて来た保育士さんの手をぎゅっと握って僕たちをじっと見つめていました。 僕たち夫婦もじっと見つめるだけで声も出せません。 漸く子供に会えた… おかっぱ頭に気合いの入った刈り上げが青々として、まるで昭和にタイムスリップしたようようで…

面会日その1

まだ寒さの残る朝でした。 新しい家族と初めて出会う面会日がとうとうやって来ました。 思い起こせば養子縁組で新しく家族を作ろうと決断したのは、寒さが始まろうとした冬の始まり。 僕らはそこから3度の冬に身を縮ませながらも、漸くこの日にたどり着けま…

初対面の用意

さて、今年の初めから始めたこのブログ。 ちょっと更新が途切れ途切れになってしまいました。 もともとは子供の主な養育者になる事になった新米専業主夫の僕が、育児の悩みなどをブログにしてアドバイスを聞けたらと思い始めたものです。 小さい子を育ててる…

承認待ち

愛の手に再度彼が載ってから一週間程経ちました。 支援団体から電話がありました。 僕は彼に何組が手を挙げてるか、支援団体さんが気を遣わすのも悪いので、何となく聞き出そうとしました。 「因みに今回は…」 「5組手が上がりました」 え。 支援団体さんか…

愛の手-その2

僕達はスクラップブックの記事の写真に目を止めました。 それは養子縁組を探す男の子の記事で、写真の中のちびっ子はスクラップブックで眺めてる僕達を見つめてくれてるようでした。 「この子は?」 「未就学の男の子です」 写真を確かめました。 それは暗い…

愛の手

新しい家族を求めて僕達は再び支援団体に相談に行きました。 「前回から日も経ってませんので、あまり更新されてませんが」 支援団体の職員さんは、前回と同じく養子縁組希望の子供の写真を載せたアルバムを僕達の前に差し出してくれました。 ライオンちゃん…

養子縁組候補を降りて

小学生に上がる迄1年間の間タイムリミットの迫る中、ライオンちゃん側の状況とコチラの思惑が上手く噛み合わず、僕達はライオンちゃんの親になる事を諦める事を支援団体に伝えました。 後日、改めて支援団体に出向き、正式なお断りの挨拶と、支援団体から頂…

時間切れ

支援団体の推薦された後の情報がパタっと止まって、気づけば7月になりました。 問い合わせしても、レッサーパンダさんはしどろもどろ。 例え偽名を使ってもデリケートな話なので詳しく書けませんが、ざっくり言うと、ライオンちゃんサイドの方で養子縁組の反…

推薦待ち

面接、家庭訪問を経て僕達夫婦をライオンちゃんの養子縁組に推薦して貰う事が決まりました。 この後の流れとしては、支援団体の推薦で児童相談所と今ライオンちゃんを保護している施設が協議。 その話し合いで僕らが養子縁組になる事に問題なければ、ライオ…

家庭訪問対策

支援団体の家庭訪問は直ぐ行われました。 里親の資格取る為に養護施設で既に行われてましたし、コロナに関係なくこの点はスムーズに行われるものだと思います。 でも早く行われる家庭訪問は憂鬱でした。 それは支援団体での僕の態度があまりにも失礼でぞんざ…

新しい子供を選んだ時の気持ち

資格をとって早速支援団体に問い合わせたのは2月。 支援団体のアルバムで選んだ子供は既に5才。 名前は仮にライオンちゃんとしときます。 彼は夏に6才になって次の年から小学生になります。 僕達の計画ではその年に親子関係を作って、小学校に送り出したい。…

早速支援団体へ

里親の証書を貰ってから一週間後すぐ支援団体に行きました。 「里親の資格取ってもすぐ子供を任せられるかどうか。私が担当した方は1年半子供を探している方もいます。はやる気持ちは分かりますがこれも縁なんでゆっくりと」 シェパードさんはアドバイスして…

里親資格の授与式

年が明けて里親資格を貰える事になりました。 今までの実習を経て養護施設に書いて頂いた推薦状が行政に通った形になります。 授与式は児童相談所で行われる事になりました。 「こちらが認可証になります」 養護施設のシェパードさんが表彰状みたいな形で認…

里親資格取るまでの研修まとめ

ここで里親資格取る為に僕達が行って来た事をまとめたいと思います。 里親の資格を取るには、児相から行政(都道府県)へ推薦を上げてもらわなければなりません。 その推薦を上げてもらう為に、市町村にある地域の養護施設が研修や面接、相談などフォローし…

養護施設での実習 その3

実習2日目。 午前中に幼稚園で運動会を見た後、午後は子供達が暮らす別の施設の見学でした。 「そこには小学生から中学生の子が生活してます。」 今まで見て来た子供よりお兄ちゃんやお姉ちゃんの年齢の子達が、集団で生活してる施設との事でした。 彼らも親…

養護施設での実習その2

1日目の実習を終えて一週間後、2日目の実習が行われました。 通しで2日間ではなく週をまたいだスケジュールはコロナのせいなのかは分かりません。 でも子供と触れ合うワクワク感が週をまたいだおかげで長くもてたので何か得した気分です。 養護施設に預けら…

養護施設での実習

シェパードさんから養護施設の実習が行われると聞かされた時、思わず僕は近所のアパレルショップに駆け込みました。 「いらっしゃいませー」 その店は、オシャレな海外のアウトドアブランドを扱う店で、僕は当日来て行く服を購入しに来ました。 「えっと…そ…

家庭訪問

貴重な3日間の研修が終わった後も、暫く面接は続きました。 面接が長く続いたのも、まだコロナで実習のスケジュールが決められなかったからかもしれません。 いつ実習が行われるんだろうと頭の片隅に不安を抱えてシェパードさんとチワワさんの面接を受けてま…

養子縁組希望の夫婦が集まっての研修その3 試し行動について

3日目はまとめの講習でした。 先日の実際に養子縁組をとった家族の体験談で、試し行動の存在を知り、僕達参加者は養子を取った際に繰り広げられるであろう試し行動に戦々恐々としてました。 子どもが新しい家庭に迎えられた時 「本当に自分のことを受け入れ…

養子縁組希望の夫婦が集まっての研修その2

研修2日目。 今回は実際に養子縁組が成立した夫婦に体験談を聞くという内容でした。 今回お話をしてくださる夫婦は関西ではなく、東北地方にお住まいで、コロナという事もあり、オンラインで体験談を話して下さる形で、研修はスタートしました。 「私達の住…

養子縁組希望の夫婦が集まっての研修その1

夏になりました。 コロナでずっと開催出来なかった支援団体が主催する研修とワークショップが久しぶりに行われる事になりました。 この催しには、僕達のような養子縁組を希望する夫婦がやって来ます。 養子縁組なんて特殊ですし、中々身近にそういう人がいな…

児童相談所での面接

支援団体の指示により、地域の民間の養護施設に行って里親の資格を取るべく面接に。 前回も書きましたが、僕達の地域では特別養子縁組をするには、まず里親の資格が必要。 その辺りは民間の支援団体で養子縁組探しをするにしても児童相談所のような公的機関…

養子縁組の制度について簡単なまとめ

ここで僕達が学んだ養子縁組について少しまとめてみようと思います。 子供を保護して安定した家庭で育てる制度は何種類かあります。 特別養子縁組 何らかの事情で生みの親が育てることができない子どもを、育ての親に託し、子どもと育ての親は家庭裁判所の審…

支援団体の初面接で感じた事その2

「ご主人も奥さんも働かれてますが、どちらが家庭の中で子育の中心になるおつもりですか?」 職員さんの言葉に唾をのみこみました。 僕達夫婦は共働きです。恐らく僕達のような晩婚カップルはお互い仕事をしてという人ばかりでしょう。 結婚適齢期に仕事を集…

支援団体の初面接で感じた事その1

2度目の電話での問い合わせで、直接支援団体に行って面接することになりました。 当時僕たちが問い合わせた時はコロナの一年目で世の中が混乱の真っ最中。 支援団体も僕たち二人の仕事もバタバタ。面接のスケジュール調節するだけでも時間がかかってしまい…

はじめての問い合わせ

新年明けましておめでとうございます。 年末に始めた当ブログ。 最初にも書きましたが、今年養子縁組で新しい家族が増える可能性が出てきました。 可能性と書きましたが、まだ支援団体が児相に推薦状をあげてくれる段階です。 僕らはまだ、僕たちの家族にな…