新しい家族を養子縁組で迎えて

新米主夫のおやじによる養子縁組家族子育てブログ

面会日その2

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子供は連れられて来た保育士さんの手をぎゅっと握って僕たちをじっと見つめていました。

僕たち夫婦もじっと見つめるだけで声も出せません。

 

漸く子供に会えた…

 

おかっぱ頭に気合いの入った刈り上げが青々として、まるで昭和にタイムスリップしたようようでした。

 

「新しいお父さんとお母さんがむかえに来てくれたよ。」

 

大きなどんぐりまなこで静かに僕たちをじっと見つめるダイナソーちゃんに保育士さんが声をかけました。

 

「行っといで」

 

保育士さんがダイナソーちゃんの背中を押すと僕たちの元に歩み寄って来ました。

近づいてくる…。どうしよう。

焦る僕たちを気に留めずダイナソーちゃんは持って来たプレゼントの包みを手に。

そして袋の中を開けました。

 

「恐竜や!」

 

大きな恐竜のぬいぐるみを嬉しそうに抱きしめてくれました。

彼の喜ぶ顔に緊張は吹っ飛び、僕達も漸く安心しました。

 

リアルなフィギュアじゃなくてよかった…。

 

奥さんのチョイスに改めて感心し、ダイナソーちゃんの無邪気な姿を見守ります。

ダイナソーちゃんは一緒に持って来たプラレールの電車を手で動かして、恐竜のぬいぐるみと対決させてます。

 

「さ、そろそろ時間ですので」

 

面会時間は1時間程度と元々短かったのですが、あっという間でした。

記念写真を撮り、今日のところはひとまずのお別れになりました。

 

玩具で遊んだだけで全く触れ合ってない…

何かもの足りない…

 

昔、亡くなった父が幼い僕にしてくれた事を思い出しました。

僕はダイナソーちゃんの脇に手をあげ持ち上げました。

 

「うわ」

 

ダイナソーちゃんは一瞬どんぐりまなこが大きくなりましたが、すぐに高い高いをされてる事に大喜びです。

 

「天井、天井」

 

彼のリクエストに僕は更に高くダイナソーちゃんを持ち上げました。

 

「ついたー」

 

ダイナソーちゃんは手をついた控え室の天井を見上げてます。

僕も奥さんも見上げました。

 

さあ僕たち3人の家族のスタートです。