新しい家族を養子縁組で迎えて

新米主夫のおやじによる養子縁組家族子育てブログ

愛の手

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新しい家族を求めて僕達は再び支援団体に相談に行きました。

 

「前回から日も経ってませんので、あまり更新されてませんが」

 

支援団体の職員さんは、前回と同じく養子縁組希望の子供の写真を載せたアルバムを僕達の前に差し出してくれました。

 

ライオンちゃんに手を挙げた後から、そんなに時間は経ってません。

養子縁組を希望子供は前回と変わってないだろう。

僕達も最初からそれは分かって支援団体に行きました。

でも僕達は養子縁組を諦めてないと支援団体にアピールする事が良い出会いに繋がると信じて日は浅いですが、支援団体に足を運びました。

 

因みに、養子縁組家族の集まりで他のご家族の集まりで聞いたのですが、複数の支援団体に問い合わせして子供と出会ったり、里親の資格が違う県にまたがってようやく子供と出会ったり様々なケースの方もおられます。

ある人は僕達支援団体で赤ちゃんを養子にと希望されてたのですが、ご両親の年齢的に難しく、3歳の幼児で手を上げたのですが、他のご家族の元に。その方は相当落ち込んだらしいのですが、支援団体に問い合わせ続けたらしいです。そしたらある日児童相談所から直接連絡があって生まれたばかりの赤ちゃんの引き取り手を探している。どうですか?と連絡があったそうです。実は支援団体が児相にこういう方がいると紹介されて児童相談所が直接連絡があり家族が成立したケースもありました。しかも赤ちゃんで、そのご両親にとって素敵な出会いが生まれたとの事でした。

 

と、いうわけで僕達も落ち込んでる暇があったら顔くらい見せてアピールしないと。

これから複数の支援に問い合わせする事になるだろうけど、とりあえず今お世話になってる支援団体に元気な姿見せて何か出会いに繋がれば。

その日支援団体に訪れた目的は新しい子供を見つけたいよりも、そっちの方が強かったです。

 

「ライオンちゃん見てる時愛の手はご覧になってました?」

 

支援団体の職員さんは、以前ブログでも紹介した毎日新聞の日曜版に載っている養子里親募集の記事の事を聞かれました。

 

「いえ。流石にライオンちゃんを家族にと決めてからは新聞の記事は…」

「そうですか…」

「大体新聞て嫌いなんすよ」

「あ、そうなんですか」

「ええ。だって記事なんか、書いた記者の思想性に凝り固まって、事実なんて見えてこないし、何か綺麗事ばっか並べて、中2の兄ちゃんみたいだし」

「はあ」

「大体今の国会何なんですか!あんな株主総会みたいな国会にしたのも、新聞が面白がって記事にしてるからですよ!本来マスメディアの姿は…」

「すみません。愛の手の記事を読ませて頂いて良いですか?」

 

青筋立てる僕を奥さんが止めました。

苦笑いの職員さんは愛の手の記事を取りにデスクへ。

僕は奥さんの眼圧に怯えながら、ライオンちゃんに手を上げてから読んでない愛の手の記事を待ちました。

 

「コチラです」

 

愛の手の記事だけを切り取って貼ったスクラップブックがテーブルに置かれました。

僕達夫婦はページをさっとめくりはじめましたが、すぐ手が止まりました。

 

一人の男の子が写真の中でじっとコチラを見つめてくれたのです。